ハットジョイナーとブレイクテープの真実|シーリング工事でよくある誤解とは?

外壁塗装と聞くと、「塗る作業」ばかりが注目されがちですが、実際にはそれだけではありません。
特にサイディングの塗り替えでは、シーリング(コーキング)の打ち替えが重要な工程となります。
特に重要なのはシーリングの打ち方。
よく耳する3面接着って何?
シーリング材は建物の動きに追従するため、左右の2面にだけ接着する「2面接着」が理想です。
しかし、底面にも接着してしまうと「3面接着」になります。
こうなると本来のシーリングの役割がなせずに不十分な状態になり、やがて断裂します。

青いテープ(ブレイクテープ)はなぜ必要なのか?
この3面接着を防ぐために使われるのが、青いポリエチレンテープ=ブレイクテープです。
ハットジョイナーの底面に貼ることで、底部にシーリングが付着せず、正しく2面接着の状態になります。
ブレイクテープが貼られていないのは手抜き工事?
一見すると「青いテープがない=手抜き?」と見えてしまうことがあります。
しかし実は、最初から3面接着しない設計のハットジョイナーも存在します。
底面が非接着素材(ポリエチレンなど)でできており、ブレイクテープを貼らなくても2面接着が成立するのです。
現場を見ただけでは判断できないことも
外壁塗装の現場は、見えない工夫と知識の積み重ねで成り立っています。
「テープがないから手抜きだ」と判断してしまうのは、誤解による不信感を生む恐れもあります。
本当の「良い施工」とは?
大切なのは、見える部分だけではなく、なぜそのような処置がされているかを理解すること。
現場ごとに素材や状況が異なり、それに応じた判断と対応がなされています。
まとめ|知識が信頼を生む時代へ
私たち施工業者は、常に学び続けています。
一見すると「手抜き」に見えるような処置も、実は「知っているからこそできる判断」であることも多いです。
正しい知識が、誤解を防ぎ、信頼につながる。
これからも、そんな仕事を積み重ねていきたいと思います。

広島市佐伯区在住。塗装職人歴38年のベテラン。
18歳の時に職人の魅力に惹かれて塗装業界に弟子入り。1993年に独立、のちに法人化し現在に至る。
職人として数々の現場を経て、現在は身に着けた経験と知識を生かして自らYouTube動画を配信。活動地域は広島市だが、全国の塗装職人仲間と交流しながら、地域の塗り替えアドバイザーとしても活動中。
ビジョンは100年続く企業になること。
ミッションは地域の方に愛される施工品質地域ナンバーワンの頼れる企業になること。
趣味は釣り。