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広島でも有名な企業に外壁塗装を依頼して大後悔されたお客様

新着情報,よく読まれている記事,外壁塗装,メンテナンス,リフォーム 広島
少し前のことですが、某大手企業に外壁塗装工事を依頼して大後悔されているお客様がご相談に来られました。
お客様は広島市にお住まいの山田様(仮名)で、お買い物で訪れた大型店舗マリアン(仮名)で行われていた外壁塗装のご提案に乗られたことがきっかけだったそうです。

「こんなことになるなら初めからマリアンに頼まなかったんですけど、、、どうすれば良いと思いますか?」

そう言って山田様は頭を抱えてらっしゃいました。

そこで私は山田様がどのような経緯で大後悔に至ったのか理由をお伺いしました。


【山田様がマリアンに塗装工事を依頼して大後悔するまでの経緯】



1.自宅の外壁塗装工事をどこに頼むべきか悩みながら先延ばしになっていた。

2.そんな中、近所の家が数件塗装工事を始めたので、いよいよ我が家も塗り替えないといけないと考えるようになったが、どこに頼めばいいのか分からない状態は続いていた。

3.ある日訪れた大型店舗マリアンで外壁塗装のご案内キャンペーンをされていることに目が留まり、そこにいたスタッフに声をかけらたので話を聞いてみた。

4.スタッフがとても丁寧に説明してくれるので、実は我が家も塗り替え時期であるということを伝えると、「それでしたら一度見てみましょうか?」ということで自宅を見てもらうことにした。

5.後日スタッフ数名がやってきて調査を行い、さらに数日後に塗り替えの提案をしてくれた。金額は280万円程度と少し割高ではないかと思ったが、何よりみんなが知っている有名企業マリアンなので
  しっかりした仕事をしてくれるだろうと期待して契約をした。
  その際に、「早く終わらせなくていいので、ゆっくり丁寧な工事をしてくださいね」とお願いしており、担当者もその旨を承諾していた。

6.契約後一か月近く音沙汰がなくなったため、今後の流れをマリアンに問い合わせてみたところ「8日後あたりに足場を組んで、1人か2人で工事を進めてく」といわれた。

7.急な展開に驚いた山田さんが「まだ色決めもしてないが?」と尋ねると、翌日マリアンの工事担当者が冊子に小さな色見本が貼ってあるカタログを持ってきて色決めをすることになった。
  じつはこの時山田さんは自宅をモチーフにしたカラーシミュレーションをしてほしかったが、担当者の忙しそうな様子を見て気を使った部分もあった。

8.後日、足場が組まれて工事が始まった。 しかしどうも様子が違う。
  契約時に「ゆっくり丁寧な工事をしてくださいね」とお願いしていたのに。いきなり4人の職人がやってきて一気に工事が進め始めた。
  工事が終わった帰り際に職人がインターホンを押して、 「今日は養生と下地補修と中塗りまで終わりました!」と報告して帰っていった。

9.一日で一気に下塗りまで進んだ工程を不安に感じた山田さんがマリアンの担当者にそのことを尋ねると「確認して折り返す」と言われ、
 その後「明日は天候が崩れそうだから人数を増やして進めました」と言われた。
 
10.マリアンの言い分が腑に落ちなかったが、ともかく下塗りまで終わったということから山田さんは仕上がりの様子を見てみた。
   「これは、、、」素人目にも分かるほど雑な塗り方がされていることに気づき、不安が一気に不審に変わっていった。

11.再度マリアンの担当者に電話して塗り方が素人目に見ても雑であることを告げた。
   「どう見ても汚い仕上がりになっている。なぜ大人数で突貫工事みたいなやり方をしたのか」
   「このままで勧められても不安なので次の工程に行く前に状態を確認してもらえませんか?」
 
12.翌日マリアンの担当者が現地に来て「天候が崩れそうだから前倒しした」「仕上がりはどこもこんなものです」と、堂々とした態度で返してきた。

13.その晩山田さんはネットで外壁塗装工事の流れを詳しく調べて翌日マリアンの担当者に尋ねてみた。
   しかし詳しい話が通じない。 ここでマリアンの担当者では話にならないことがわかり、工事の担当者に現地に来てもらうように依頼した。
   
14.数日後、マリアンの担当者と下請けらしき業者合わせて4名が自宅にやってきた。
   マリアンの下請けらしき人が山田様の質問に淡々と答えていった。
   「天候が崩れそうなので前倒しすることはあります」「仕上がりはこんなものです。こんなことを言われたのは山田さんが初めてです」と言われた。
   
15.、「私は丁寧にゆっくりやってくださいっていいましたよね?突貫工事みたいなことをしたからこんな仕上がりになってるんじゃないんですか?」
   「まるで私がクレーマーみたいな感じになってるじゃないですか、、、」
   しかし返ってくる答えは同じで、このような状態と心理状況で工事を進めることに恐怖を感じて一旦工事を止めてもらった。



そこでネットで弊社を観て、私のところまでご相談に来られたという経緯になったのです。


「分かりました山田さん、もう少し詳しくお聞かせいただけますか?」


私は山田さんにそう尋ねて少し掘り下げた話を伺ったのですが、、結論はこうでした。


「このままマリアンに工事をしてほしくない」
「私はクレーマーじゃない。客側の立場に立って考えてほしいだけ」
「今の仕上がりを実際にプロの目で現場を見てほしい」

このあと実際に施工途中のお家に行ってみたのですが、部分的に突貫工事っぽい仕上がりになっていることを私も確認しました。

山田さんは部分的に雑な仕上がりになる意味が分からないといった感じで私に確認を求めてこられたのですが、恐らく4人の中に雑な工事をする職人が居たのでしょうとお伝えしました。


「あれだけ丁寧にやってくださいって言ったのになんで4人で一気に、、、」




なぜこんなことになったのでしょうか。



それはズバリ、志のある高品質な塗装工事を求めるお客様に対して塗装工事をビジネスと考えている企業が契約を結んだからです。



なぜいま、塗装業者とはかけ離れたマリアンなどの企業が塗装工事を請けているのか?

答えはいたって単純です。


外壁塗装工事が数十億、数百億単位の売り上げに繋がるビジネスモデルになると見たからです。


圧倒的な知名度で外壁塗装を考えているお客様を集めて、ブランドで安心を売る。


今回の山田さんもまさにそこにマッチしたパターンでした。



「“あの”マリアンだからきっと大丈夫でしょう」


しかし今、山田さんはこう言われています。



「マリアンは塗装業者じゃないってことに気付かなかった、私が間違ってた」




マリアンのような異業種大手に塗装工事を依頼すると下請け、孫請け、玄孫受けという段階で工事を下に下に転がしていきます。

今回のように280万円の契約をしても中間マージンがどんどん取られて行くので、実際に施工する下請け業者は低価格で塗装工事を請けていることでしょう。


今回山田様に提案されていた塗料も280万円の工事価格と比較にならない格安塗料が設定されていました。


これはまさしく私が大嫌いな構図です。


元請けと1次下請けだけ喜んで、何も知らないお客様は損をして職人は泣いている。




だから私は次の山田さんが現れないためにも、こう言いたいです。



高品質な塗装工事を適正価格で実現したいのであれば、
ウチのような心意気のある塗装業者かリフォーム屋さんに依頼してください。






昔は塗装工事と言えば塗装店・リフォーム屋さん・工務店などの建築業者が請け負うのが一般的でしたが、今はご覧の通り
家電量販店・ホームセンター・食品宅配業者などが次々と外壁塗装事業に参入しています。



「あの有名企業が塗装業をやって利益を上げているらしい!我が社もやるぞ!」


そんな感じで次々と大手異業種企業がこの業界に足を踏み入れてきているのです。
そうして増えた分、トラブルの話もよく耳にします。



因みに弊社が山田さんの塗装工事を280万円で請けた場合、国内最高級の塗料を使って近所の方が羨むほど最高の仕上げにすることでしょう。

それも瑕疵保険 15年保証付きで。



今回山田さんにはこれ以上後悔しないように大事な部分のご説明をさせていただきましたが、私はイチ塗装職人として本当に悔しく思いました。

「ウチに頼めば絶対にこんなことにはならないのに、、、」と。

そして同時に自社の知名度の低さにも腹が立ちました。






さて、今回のお話しを読んでどう思われたでしょうか。

大切なおうちの塗装工事をどこに依頼するのか決めるのは貴方だけです。


後悔しないようにしてくださいね。


某有名企業に塗装工事を依頼されて大後悔されたお客様のお話でした。



■この記事を書いた人


川岡 寛之

広島市佐伯区在住。塗装職人歴35年のベテラン。

18歳の時に職人の魅力に惹かれて塗装業界に弟子入り。 1993年に独立、のちに法人化し現在に至る。
数々の現場を経て、現在は身に着けた経験と知識を生かし自らYouTube動画を配信。
活動地域は広島市だが、全国の塗装職人仲間と交流しながら、地域の塗り替えアドバイザーとしても活動中。
ビジョンは100年続く企業になること。
ミッションは地域の方に愛される施工品質地域ナンバーワンの頼れる企業になること。

趣味は釣り、毎日の食事、地元のスーパー巡り、家庭菜園などなど。

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