鉄に水性塗料を塗っても大丈夫?
「DIYで鉄製階段の床に水性塗料を塗ってみようと思うんだけど、塗っても大丈夫ですか?」
先日このようなご質問をお客様からいただきました。
このご質問をされたお客様は、サビが発生している鉄製の階段を水性ペンキで塗装しようと思われたそうなのですが、
素朴な疑問で、水性を塗って錆びないのか気になったそうです。
言われてみれば確かに鉄と水性塗料は合わないような気がしますよね?
だってサビって、鉄が酸素と水と反応することによって発生するわけですから、大丈夫と言われても少し気になります。
しかしそんな心配はよそに、ホームセンターに行くと塗料コーナーにトタン屋根用水性塗料とか鉄部用の水性塗料が山ほど販売されています。
これだけ売ってあるということは、やっぱり鉄に水性塗料を塗っても大丈夫ってことなのかな?と、あなたもそのように思われるはずです。
実際どうなんでしょうか。
鉄に水性塗料を塗ることは実際どうなのか?
まず、結論をいうと鉄に塗ってOKの表示がある水性塗料であれば、塗っても大丈夫です。
素材が適切な状態であれば、鉄に水性塗料を塗っても剥がれたりサビが大量発生するようなことはありません。
なぜ大丈夫と言えるのかと申しますと、
私自身が塗装されていないむき出しの鉄に水性塗料を塗って、それを2週間ほど海水に漬けるという究極の実験を行ったからです。
最初に水性塗装をした場合は次回の塗り替えでも水性塗料の使用を推奨します。
水性塗料を塗った上に油性塗料を塗ると、稀にトラブルが起きることがあります。
Youtube動画の中で鉄に塗った水性塗料の上に油性塗料を塗るという実験もしており、密着面で良好な結果も出ているのですが、条件によっては密着不良などが起きるかもしれません。
そのようなリスクを下げるために、最初の塗装で水性塗料を塗った場合は次回も水性仕上げにされることをお勧めします。
なぜなのかと申しますと、DIYで塗った水性の塗膜が薄い場合、2度目の塗り替えの際に塗膜が膨らんだり剥がれることがあるからです。
因みに弊社では鉄部に水性塗料は使用しません。
これまでの経験から、鉄には油性を塗ったほうが最適であり、素材も長持ちするという概念があるからです。
という訳で今回は、鉄に水性塗料を塗っても大丈夫かどうかというご質問に対する答えでした。
執筆者:鉄に水性を塗って海水に漬ける実験をした代表、川岡寛之。