外壁塗装に必要な足場の種類と価格の相場について書きました
ここでは塗装足場の種類と相場価格についてお話しします。
足場の種類について
外壁塗装に関わらず土木建築工事で使用される足場には数多くの種類がそれぞれに特徴があります。
建物の塗り替えに使用される足場は主に3タイプ。枠組み足場と単管足場とビケ足場です。
■枠組み足場
主にビルやマンションなどの大型物件に使用した場合はスピーディーに組み立てられるのでよく使用されます。幅1.2m〜40pのアーケード状になっている枠をやぐら状に組み立てていくのでしっかりした足場が組み上がります。一方住宅に場合は部材が多くなる点や、建物の幅に合わせた柱が立てられないこと、作業床の高さが細かく設定できないことから逆に時間がかかってしまうため凸凹の多い住宅には不向きになります。
■単管抱き足場
1mから4mまでのパイプと接続部材を用いて作業床の高さも自由自在に組み立てられる足場です。センスのある塗装職人であれば比較的簡単に組み立てられるため塗装屋さんが低価格で提供していた時代がありました。しかしその簡単さ故に死亡事故まで発生したことから規制がかかり今では使用禁止になった単管足場があります。
使用禁止になった違法な単管足場とは
違法な単管パイプと正規の単管パイプは見た目が同じなのですが、違法なパイプは素材が薄いため曲がりやすくなっています。またパイプ同士を接続するジョイント部材が抜け易い構造になっているため強風時に煽られると倒壊する恐れもあります。違法な足場はパイプの端部に抜け防止のピンが設置されてないことから素人でも判断できます。
■ビケ足場
近年の新築住宅や建物の塗り替えに最も多く使われる安全な足場です。
建物の凸凹に合わせたり作業床の高さも自在に調節できるため住宅塗装には最適です。接続部材もほとんど使わずにハンマーで叩いて組み上げていくので作業時間も比較的短く済みます。
外壁塗装に適した組み立て方を熟知している業者が組み立てた足場は安全性が高く作業性がとても良いため塗装職人も存分に腕を振るうことができます。外観も奇麗にまとまるため住宅メーカーも好んでビケ足場を使用しています。
足場の価格について
■枠組み足場の価格
一般的な住宅に枠組み足場を組んだ場合は概ね1300円〜2300円。
住宅の足場を枠組みで立てる場合には少し高額になります。
枠部材が多くなるという点もありますが、狭い部分が多い住宅には取り回しが難しく時間と技術力も必要になるため敷地が相当広い家でないと使われません。
このことからあえて一戸建て住宅に枠組み足場を選択する必要性はあまりないと言えます。
■単管足場の価格
一般的な住宅に正規の単管抱き足場を組んだ場合は概ね700円〜800円となります。
多種多様な単管を使って安全な足場を組み立てる場合はそれなりに高い技術力が求められます。
一本の柱を立てることから始まって、下地が組みあがるまでは倒壊しやすいことがあるため作業員も多く必要になるケースがあります。
日頃から住宅塗装の足場を組み立てている腕の良い足場職人であればスムーズにに工事を進めることができると思いますが、雑な職人が単管足場を組み立てた場合は非常に塗装作業が難しくなり手抜き工事を招きかねません。
■ビケ足場の価格
一般的な住宅に正規ビケ足場を組んだ場合は概ね700円〜1200円となります。
改修や塗り替え工事に最適な足場が組上がることの需要から近年はビケ足場専業の業者も存増えてきました。
ビケ足場が流通し始めて間もないころは高さの制限があったため高層物件には使用できなかったのですが、今では高さの制限が解除されてビルやマンションの塗り替え工事にも使用されるようになりました。
ビケ足場の最大の特徴は速い、キレイ、職人が作業しやすいという3点になります。
特に近隣様への配慮が求められる住宅では素早く組み立てて素早く解体する必要があります。
その条件に最も適しているのがビケ足場ということになるため、塗装屋さんだけでなく国内のハウスメーカーや工務店でもビケ足場が採用されています。
リプルクリエイトでは住宅の塗装工事でビケ足場を使用しています。
非常に複雑な造りをした家や細かな高さ設定が必要な家の場合は正規の単管足場を使用することがありますが、ほとんどはビケ足場を組み立てて塗装工事をしています。
そして足場業者の中にも優劣がります。品質が悪い業者だといい加減な足場を組み立てるだけでなく家の周りにあるものを壊したり、酷いケースになると屋根瓦を割ってそのままにされることもあります。
低価格で安全、見た目もよく作業効率も良くなるビケ足場を用いた塗装工事をお求めの方はリプルクリエイトまでお問い合わせください。