屋根塗装の調査の時に屋根に上がるのはナシ?アリ?
結論から申しますと屋根の上はあまり上がらないほうがいいかもしれません。
というのは、古くなったセメントがわらは歩くだけで割れてしまうものがあるからです。
そして道路から屋根を見上げた歳に平べったく見えるカラーベストと呼ばれるスレート屋根材も、製造時期によって非常に割れ易いものがあるのでセメントがわらと同様に安易に上がるべきではないと考えます。
さらに最も屋根に当たらない方が良い理由の1つに、まだ工事をするかどうかわからないのに屋根に上って万が一瓦やカラーベスト屋根を割ったりした場合、賠償責任が生じてくるからです。
たとえば既に屋根の調査をしてもらう業者に塗装工事を依頼すると決めているのであれば良いとは思うのですが、
これからいくつかの業者に屋根塗装の調査や見積もりをしてもらう状況なのであればそれは破損という心配が出てくるので、
できれば高所撮影カメラやドローンなどを使用した調査が好ましいと思います。
5年くらい前までは屋根塗装の調査というと当然のようにハシゴをかけて屋根に上ってスタスタと歩いていたのですが、
近年はやはり割れた場合の責任問題が問われる時代になりましたので上がるべきではないと思います。
[clink url=”https://www.omoiai.com/tsubuyaki/2866″]
特に築30年とか長いあいだ雨や雪にさらされてきたセメントがわらは状況によって本当に踏むだけで簡単に割れてしまうことがあるのです。
カラーベスト屋根においてもアスベスト問題が起きた後に製造された改良型のカラーベストの中には先程のセメント瓦と同様に歩くだけでバリバリと割れるタイプのものがあるのです。
このことを知らずに梯子をかけていきなり歩くと簡単に割れてしまい割れたカラーベスト屋根はどうするのかと言う問題が生じてくることがあなたにも想像できると思います。
繰り返しになるのですが、今は屋根の調査をするときにすぐ屋根の上にに上がるのではなく先程のような機械を用いて調査するのが最適だということになるのです。
これがもし屋根の塗装ではなくガルバリウムのカバー工法をする場合は屋根に上って実測しなければいけないことがあるのですが、
その場合は事前に業者とお客様のあいだで万が一屋根材が割れたときのことを協議して決めておく必要があると思います。
屋根の調査をしたことで屋根材が割れたけど知らん顔されたなんてことにならないための予備知識ですね。
今回は屋根塗装の調査の際に屋根の上に上がるのが普通なのかというご質問へのご返答でした。