遮熱塗装や断熱塗装のリアルな話
「川岡さん、遮熱塗装って効果あるんですか?どのくらい涼しくなるんですか?」
お客様からこのようなご質問をよく受けます。
私は嘘がつけないタイプなので正直に申しあげます。
ぶっちゃけますと「遮熱塗装を塗ったら部屋の中が涼しくなった!」 という感激するほど差が出たという声はまだ聞いていません。
しかし「ちょっと変わった気がするよ」という声はあります。
ただし室内温度がそこまで変わってないにしても屋根自体には確実な効果があります。
そのことは遮熱塗装をした屋根の温度を計った際にハッキリした結果が出ているのを数人で確認しているので間違いありません。
あきらかに差が出たという声を聞いたのは“断熱”塗装をした家におすまいのお客様でした。
「2階の温度が今までと違う」とのこと。
この結果から申しますと2階の室温低下を期待される方は遮熱塗装ではなく断熱塗装をされることをお勧めします。
ちなみに弊社が扱っている断熱系の塗料は以下になります。
この中で良く知られているのはガイナでしょうね。
ガイナはTVから取材を受けたり、けっこう露出が多い塗料なのでご存じの方もいらっしゃるのではないかなと思います。
弊社でも塗装していますが、なんだか室内の温度が変わったというご感想を比較的よくいただきます。
続いてアドグリーンコートですが、この塗料の分類は断熱ではなく排熱塗料になります。
排熱塗料というのは簡単に言うと、塗料の中に熱が溜まりきる前に排出して温度を下げてくれる塗料です。
色の選択肢も多く、塗料の特性も個人的に気に入っています。
続いてキルコートですが、これは関東方面では人気があるようですが中国地方、広島市などではあまり使われてないようです。
キルコートはガイナと同じ断熱塗料なのですが塗膜の風合いがガイナより細かいため美しいに仕上がりになるのでこれも個人的に好きです。
ただしガイナでは3〜4回塗の塗装で済むところがキルコートだと5〜6回塗らなければいけないのでガイナより施工費用が上がります。
というわけで今回の内容をまとめますと、遮熱塗料の効果は住宅では差があるということ。そして室内温度を下げる効果を求めるのであれば遮熱塗装より断熱塗装をしたほうが良いということです。
ただ遮熱塗装がダメというわけではないので誤解しないでください。
室内での体感があまりなくても屋根や外壁には確実に効果があるので蓄熱低下は望めるので遮熱塗装は外壁や屋根の温度を下げてくれる家に優しい塗装になります。
外壁の劣化要因の一つに熱があることから屋根材や壁材の保護になることは間違いありません。
真夏の気温はこれからも上がる傾向にあるようなのでもはや遮熱塗装はスタンダードの時代ということです。
今回は遮熱塗装や断熱塗装のリアルな話について記述しました。