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訪問販売アレルギー

社長のつぶやき,

本日弊社の女性スタッフがご近所のごく一部にお知らせ広告を配布して周りました。

しかし、、、

ピンポーン

ご近所の方:「はい」
スタッフ:「今日からご近所のみなさまにご挨拶をすることになしましたTです」
ご近所の方:「は?」
スタッフ:「お忙しいところお邪魔しています。今日からご近所の方に〜」
ご近所の方:「何屋さん?」
スタッフ:「塗装屋なんですけどご挨拶に〜」
ご近所の方:「塗装?あ〜いらんいらん」

このような会話が連続したようでした。

訪問販売業者の営業活動による弊害でしょうか。
“塗装”とか“外壁”のキーワードを聞いたとたんにイライラされる方が多いようです。

私はこれを訪問販売アレルギーと名付けました。

おそらく何十回と塗り替えの営業に来られたことによって塗装というキーワードを聞いただけで「このやろうまた来たか!!」と
なってしまうのかもしれません。

事実私もそう思いますからね。

訪問販売と言うと以前私もこんな経験をしたことがあります。

とある大雨の夜。
20時ごろに玄関チャイムが鳴ったので、お隣さんかと思って出てみると傘をさした作業服の男が立っていました。
近隣で塗装工事をしていると言いながら重厚な名刺カードを私に手渡し、あれやこれやと話を始めたのです。
(なんだ訪販業者だったのか!)と思ったけど時すでに遅しでした。

「うちは塗装屋ですから帰ってください」
そう言って名刺カードを返そうとしたのですが彼は目も向けず受け取りもしない。
分厚い名刺カードを私の手に持たせたのはそのカードを返さない限り玄関を閉めることが出来ないという心理を利用した戦略だったのです。
(しまったー!やっちまった!)

息つく暇もなくしゃべり続ける彼にカードを押しつけるように差し出しても食い下がる彼。
「お話だけでも、勉強のために測量だけでもお願いします!」
そんな感じで必死になって口角から泡を吹きながら、その上雨でずぶ濡れになりながら必死に食いついてくる姿を見ていると彼がだんだんかわいそうに見えてきたのです。
(結局追い返しましたけどね)

ここで心が優しい人なら家の中に上げてしまいます。
そしてその優しさが仇となり、契約をするまで帰ってくれないという結果になってしまうんですね。

貴方もそんな経験ありませんか?

少し前に隣県で訪問販売業者の下請けをしているという職人から以下のような話を聞きました。

「訪販で外壁塗装をしている方のほとんどが無知で優しくて文句ひとつ言わないから楽なんですよ」。

そりゃそうでしょうね。疑うことを知らない優しい方なんですから。
(訪販営業を追い返している方が冷たいというわけではありません!)

恐ろしいのは、“無知で優しくて文句ひとつ言わない”を逆手に取った職人が手抜き工事をすることです。

「手抜きしても施主にバレりゃせんよ!」

あぁ、これが恐ろしい業者です。

こんな工事をしている塗装業者に優しい施主様は毎日お茶菓子を出しているのですね。

そしてきちんとした工事をしてもらいたいというお茶菓子に込められた思いと高額な工事代金は無残にも砕けち散り、数年後にがっかりする事態を迎えてしまうのですね!

ちくしょう!!

少し熱くなりすぎたので話を元に戻します。

弊社がもし近所にオープンしたパン屋さんだったなら彼女は先ほどのような扱いをされないのかもしれません。

ご近所の方:「はい」
スタッフ:「今日からご近所のみなさまにご挨拶をすることになしましたTです」
ご近所の方:「は?」
スタッフ:「お忙しいところお邪魔しています。今日からご近所の方に〜」
ご近所の方:「何屋さん?」
スタッフ:「パン屋なんですけどご挨拶に〜」
ご近所の方:ガチャ(玄関を開ける)「パン屋さん?どこに出来たの?」
なんて感じに。

昔は塗装工事の訪問の際もこんな感じだったんでしょうけど今では玄関チャイムを押してくる業者には気をつけろという風潮になってしまったのです。

女性スタッフは私に言いました。

「玄関先まで出てきてくださっても塗装屋ですってお伝えすると皆さん表情が変わるんです。ご挨拶だけなのに悲しいですね。」

私は彼女に言いました。

「ウチは訪問販売業者じゃないんだから落ち込む必要はない。お知らせだけ渡して帰ればいい。
業務内容をお知らせすることで嫌がられてしまうならそれはお互いのために良くない。それなら広告を渡すだけで何もしないほうがいい。
明日からは無理せず広告をポストに入れるだけでいいから」

「でもそれじゃ意味が、、、」

少しでも会社に貢献したいという彼女。

気持ちはとてもうれしいけれど、時代がそうならそれに従うしかない。

ピンポーン

「はい?」
「リプルクリエイトですけど〜」
「あらこんにちは〜何かしら?」

いつかそんな風にみなさんに覚えていただける日が来るといいなって思いながら、明日も少しずつお知らせをしていこうと思います。

10年以上ぶりの訪問あいさつをした今日の出来事でした。

明日も頑張りまっしょう!!